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2004/6/27 
ハレ〜「じゃ、これから第1四半期(4月から6月)の報告と今後の予定の会議をやります。参加者は、ひー、ふー、みつ、よー、・・・41人、全員いますね。社長秘書さん、今回の会議の予定は?」

社長秘書「今日が臨床と薬事関係ね。で、明日がEDCやIT絡みの話題、次の日が基礎研究、4日目が製造部門、最終日が今後の予定で、主に社員のモチベーションアップについてとなります。 いつものように、部屋の後ろにコーヒー、ビスケット、ミネラルウォーターなど等を用意してあるので、セルフサービスでどうぞ。」

BECK「・・・・・・1週間がかりの会議も珍しいっすよね。」(はい、すいません byホーライ)

ぽちりん「高血圧の治験「HORAI-E±2004Z」のキーオープンの結果は、みなさん、ご存知のとおり。残念だったわ。」

ひで「どこがいけなかったの?」

ふじおねえ「Nをぎりぎりで設計しておいたのと、選択基準でどうも対照薬の△△△に有利な母集団が多くなったようね。」

こさめ「じゃ、このプロトコールのデザイン、特に選択基準のままで追加症例を集めて再チャレンジはムリなの?」

かずさ2号「やるなら、プロトコルのデザインの練り直しからだな。先日のキーオープンの夜に、DM・統計解析部門と検討しあって、既に、その素案はできているんだ。問題は、やり直すかどうかだ。マンパワーの問題、予算の問題、一度失敗した治験を再度、医師にお願いに行って素直に通るどうかという医師のモチベーションの問題。それと『もう、高血圧の薬なんていらん!』という話もある。」

くりこ「経理担当のルーシーさん、どう?」

ルーシー「財政が潤沢にあるわけないことは、みんなも知ってのとおり。もしやり直すとした場合、臨床部門からの試算では、マンパワーとしても社内ではまかなえきれなくて、モニタリングについては、CROに委託せざるを得ないと報告を受けているわ。
それと、この「HORAI-E±2004Z」は、、「発毛促進」効果と「ED」に対する効果がありそうだということで、その効果を確かめるために前期第2相臨床試験を開始予定することにもなっている。 私の意見は、新しい領域に資金を集中すべきだと思う。
さて、みなさん、どうします? みんなのお給料にも関係するから、よく考えてね。本当に給料が出るかどうかは不明だけれど・・・・・・。」(はい、すいません。その2 byホーライ)

黒丸「引くべきべきところは、引くほうがいいと思う。」

しまうま「今回の「HORAI-E±2004Z」の特徴って何?」

メタルナイト「カルシウム拮抗剤で、持続性が特徴。で、みんなもご存知のとおり、今、2つの会社でしのぎを削っている分野。2つの強力な会社の隙間を狙っていくというのが、開発決定時の戦略だったわけさ。 でも、開発決定時の時には、「発毛促進」効果と「ED」については、戦略決定の材料には無かったから、その点を考慮した開発戦略の見直しを勧めるね。」

大黒「その新しい効能を追加した戦略は検討してみたよ。今、そのCDPを配布します。本当は早くみんなに配布したかったけれど、なにせ、金曜日に結果が分かって、急遽作ったので、配布が今日になって申し訳ない。最初に書いてある『summary』だけでも読んでもらえば、分かるようにしてある。」

JOYママ「まぁ、詳細な分析はCDPを読んでもらうとして、私たちの取りえるオプションをひと言で言えば、降圧剤の開発は捨てて、新しい2つの領域に資金を注いだほうが、勝ち目があるといこと。」

ハレ〜「OK。じゃ、みんな、自分の給料と開発する領域での我々のポジション、それぞれの領域での患者さんの期待度、患者さんの選択肢の数を考慮して、手を上げてね。
まず、このまま降圧剤として開発を続けるべきだという人は? ・・・・・・はい、ありがとう。
それでは、降圧剤として再チャレンジは無し。新しい領域に資金を集中することになりました。社長からは何か?」

ホーライ「新しい領域でも、今回の経験を生かして、プロトコルのデザインを統計部門と十分に検討してやってください。」

フロリス「今回の事は、公表するの?」

ホーライ「全てしよう。 今週の会議が終り次第、プレスリリースを出そう。」
2004/6/28
ハレ〜「今日のテーマはEDCとその他IT関係で治験、基礎、製造に関するものです。じゃ、報告をぷかさん、kaizer11さん、よろしく。」

kaizer11「EDCの日本の現況は、流動的。市場に売りに出されているシステムも多種多様。さらには、我が社が主催している『EDC開発』プロジェクトもあり、混沌としている。」

ぷか「現在、売りに出されているシステムも、まだまだ改良の余地がありで、今、導入するとシステムに振り回されてしまう可能性大ね。我が社は大丈夫だけれども、特に、まだDM部門が弱小の会社は振り回されていると思う。我が社での本格的導入は、コストの面から見ても止めたほうがいいと思うわ。でも、体験だけでもしてみるというオプションは有り。ただし、小規模な治験で、pivotal studyじゃないこと。」

デーさん「体験する価値、意義は?」

ぷか「EDCって、どんなものか? という位よね。パイロット的に導入して、EDCの問題点とか、EDCを導入した場合のメリットとか、導入した場合の仕事の流れを考えるという意義も無いことは無いけれど、より良いEDCパッケージが売りに出されたら、そんなこと全部吹っ飛ぶからね。」

ピクミン「モニタリング部門の意見は?」

スナフキン「今のところ、EDCのメリットがデメリットになる可能性大かな。。。
EDCのメリットと言えば、データのロジカルチェックがすぐに、ある程度はできる。リアルタイムにデータをチェックできる。出張費用が削減できる・・・・・・くらいかな? 
ロジカルチェックには限界があるので、優秀なCRCの方がいれば、問題無し、リアルタイムにチェックができるというのも、リアルタイムに入力してくれていることが大前提。それも、なかなかね。」

ルパン三世「出張費の問題だけれども、これもさ、モニターはCRFのデータだけを集めに行っているわけではないよね。SDVもあるし、被験者登録促進のお願いに行ったりさ、担当領域の新しい情報収集なんていうのもあるわけ。医師やCRCとの信頼関係構築には、face to face は必須だし。」

大黒「で、結論は?」

翡翠「DM部門と臨床開発部門の担当者レベル会議で検討した結果、しばらくは導入は見合わせることになったわ。」

ハレ〜「了解。 反対意見や質問はある? OK。じゃ、EDC以外の件で、ITは何かトピックスある?」

kaizer11「はい。提案が1件。今、我が社ではひとつのプロジェクトの進捗やら、コストやら、マンパワーやらをいろんな部署で管理しているよね。それも、いろんなソフトをつかっている。これを一つのソフトでやっちゃうという提案。」

MT「例えば?」

kaizer11「まず基礎部門で一定のハードルを越えて、臨床へ進めることが決定したら、その化合物を承認申請までずっと管理できるシステム。しかも、基礎、臨床、製剤、プロジェクトマネジメント、コストを同じプラットフォームでやれる。で、全員がそれぞれにアクセスできるという寸法よ。」

プリンセス・オーロラ「質問! 臨床はさ、モニタリング報告書を今、システムから入力しているけれど、そことの連動はどうよ? 同じことを二度入力するのは、やめてほしいわ。」

ぷか「大丈夫。臨床部門で使っている管理システムのうち、一覧表やいろんな帳票を打ち出せる機能があるわよね。あの機能から、こちらのシステムに移植するだけだから、二度手間はさせないわ。」

秘密研究員「で、コストと信頼性とメンテナンスは?」

kaizer11「このシステムの開発業者はまだベンチャー。だから、コストはある程度、たたいて安くできる。システムの信頼性は大丈夫。こちらでシステム設計書を見せてもらい、検討したから。問題はメンテナンスだ。ベンチャーだから、万が一にも会社自体が潰れる可能性がある。」

震電「潰れた場合の対策は?」

ぷか「潰れそうになったら、そこのシステム設計者を我が社に引き抜く。それに失敗したら、あとは自力でやるしかないわね。」

震電「自力でやれそう?」

kaizer11「今のところ、できないのはマンパワーの問題だけ。システム的にはそんなに複雑じゃないから。」

秘密研究員「ランニングコストは?」

ぷか「経理担当のルーシーさんに提出したけれど、これは直接的コストよりも、現状のコスト削減に繋がるメリットのほうが大きいわね。いろんな部署がいろんなシステムを使い、それらをまとめあげるのに、また別の人が、別のソフトを使う。そのためには、当然、人件費があがる。それらを抑制できるコスト計算を提出しておきました。」

ルーシー「机上のコスト削減はいつだって、いいに決まっているのよ。」

震電「そりゃそうだ。」

ぷか「あとね、コスト削減のほかに、ストレス削減にもなることを期待しているわ。今まではそれぞれの部署の進捗管理を立ち上げるために、その都度、別のソフトを立ち上げないといけないし、見た目も作業方法も違うしで、不便この上なし。そんなストレスは一掃できると思うの。」

ハレ〜「はい、では、導入賛成の人は? ・・・・・・はい、過半数を超えたので導入します。」

社長秘書「社長、問題は?」

ホーライ「導入したら、そのシステムに振り回されずに、十分に活用してください。 特にデーモン部長、よろしく!

デーモン山田「何、言ってんの、シャチョー!僕はね、携帯メールを打つときだって、携帯を机の上に置いて、電話のボタンを、両手の人差し指で、一本指打法なんだからさ。 そろそろ、休憩かな?」

社長秘書「・・・・・・はい、どうぞ。 みなさん、そろそろ、ケーキでもクッキーでも、お好きに。 デーモン部長の一本指打法って、凄い特技かもしれない。。。。」
2004/6/29
ハレ〜「基礎部門からの報告、お願いします。」

ちゃちゃ「現在、検討中なのが、EDの治療薬「HORAI-194」の新投与経路の剤形の開発。 それと、「免疫抑制剤」(開発コード)「HORAI-SAS10804」の他の薬効の探索。 あとは、ベンチャーと組んでやっている「癌の遺伝子治療」の最適化だな。」

るみ子の酒「EDの治療薬「HORAI-194」の新投与経路の剤形の開発の目標は8月です。今のところ、順調に行っていて、8月には完成すると思うわ。」

やなか爺「どういう剤形になったんだい?」

るみ子の酒「点鼻薬です。」

デーモン山田「それは、『いざという時』に、便利だ。」

るみ子の酒「点鼻薬にすることにより、薬の血中濃度の立ち上がりも良くて、効果が3分以内に出ると思うわ。」

ドンドン「あの化合物をよく、点鼻薬にできたね。どう工夫したの?」

るみ子の酒「まずは水溶性にすること。それと粘膜からの吸収を良くするように誘導体を100種類位合成して見つけたのよ。
キーとなったのは、ポリエチレングリコールをくっつけたっていうことからしら。
インフルエンザの治験薬「HORAI−8940」も点鼻薬でしょ? 我が社にはそのあたりのノウハウが蓄積されているのが企業としての資産ね。」 (フィクションですよ、本当にそうなるか知らないからね。byホーライ)

秘密研究員「それの臨床入りは?」

ちゃちゃ「8月までに非臨床試験の多くは完成するけれど、安全性の試験が長引きそうだ。来年初頭には、臨床入りできると思う。」

秘密研究員「そいつは楽しみだ。」

るみ子の酒「あと、『褥瘡』を狙ったシーズの探索中。
今週の『ホーライ新聞』によると、薬局、病院、大学などの薬剤師が連携し、褥瘡の適正な薬物療法の推進を目指す「薬剤師褥瘡サミット」が有ったの。
サミットは昨年、浅い褥瘡と黄色期の褥瘡における推奨薬を提案、それらが他の薬剤や医療材料と比べどれだけ有用かを検証するため、実際の症例を収集しているらしいわ。
こうした活動が平成16年度の厚生労働科学研究費補助金の研究事業として採択されたみたいね。」

キャサリン立川「へ〜〜、そなんだ。」

ちゃちゃ「今後は、症例収集を進め、エビデンスを確立した上で褥瘡治療薬ガイドラインとして提示する計画だそうな。そのガイドラインを睨みつつ、褥瘡のシーズを探索することになるだろうな。」

社長秘書「なにか、めぼしいのはある?」

るみ子の酒「ええ、ある海藻からとれた有名なモノが実は既に知られているの。
それがとてつもなく複雑な構造をしていて、とてもじゃないけれど、合成では工業生産できないのね。
抽出しようにも、含有量もごく微量。
で、その構造をいくつかのサブユニットに分けて、構造活性相関を調べていたら、意外なものから、簡単に合成できるモノに辿りついたというわけ。」

フロリス「特許はどう? もうその海藻から発見された化合物のありとあらゆる誘導体が押えられているんじゃないの?」

るみ子の酒「ええ、海藻からのものは、網羅的に誘導体が特許で押えられているけれど、こちらでやっているのは、大丈夫。 ちょっとした視点の切り替えで、見つかった偶然の産物ってとこかしら。 今までに無い構造だと思うな。」

フロリス「それはいつ頃から非臨床試験に入れそう?」

るみ子の酒「そうね。今年の年末かな。」

フロリス「OK。楽しみにしています。」

デーモン山田「EDの治療薬「HORAI-194」の新投与経路の点鼻薬も急いでね」

よっきゅん「部長は、やけにそれに熱を入れていますね。」

デーモン山田「な、な、なにをおっしゃいます。いや〜〜〜、僕は全てに熱を入れているよ。 ところで、アイスクリームのトッピングは無いの?」
2004/6/30
ハレ〜「はい、じゃ、次は製造部門です。」

ヨネヤマ「マラリア原虫由来の「免疫抑制剤」(開発コード)『HORAI-SAS10804』については、製造ラインも確保できたし、分析方法も確立したよ。」

大黒「来週には社内IRBにかける予定だね。」

十条「既に治験薬製造ラインで製造も開始して、分析しているところ。Phase-Iが始まる頃には十分量が出来ているはず。」

ヨネヤマ「今、最も問題なのは、コストだね。 とにかく合成ステップが多い。それに出発物質がマラリアからの抽出物なので、供給も不安定。」

オチケン「解決策はどうなんですか?」

十条「まず、出発物質については、遺伝子組替えで、大腸菌で作る方法を検討中。さらに、合成ステップを減らす方法。これらはいずれも基礎との共同研究。」

kaizer11「可能性はどう?」

ちゃちゃ「可能性は大と思っていつもやっている。」

ヨネヤマ「遺伝子組替えの製造専用プラントを小規模でもいいから、他の製造ラインから独立して作らないといけないので、そっちの予算のほうが問題だね。」

ルーシー「『HORAI-SAS10804』の売上しだいね。」

ぷか「長期的に見て、どう?」

こさめ「自社でやるか、他社に委託するかという選択肢も残っているわ。」

ハレ〜「そうだね。製造部門の考えは?」

ヨネヤマ「とりあえず、コスト削減の方法として組替え技術を確立しておき、その工程だけ、委託製造する、というのが現実路線だね。通常の合成工程は我が社の製造部門でも可能だから、それはうちでやる。」

十条「もし、遺伝子組替え製品の売上が我が社の全製品の3割を超えるくらいになったら、組替え専用プラントを立ち上げてもいいと思うけれど、今はまだまだ。」

ハレ〜「OK。じゃ、その線で引続き検討ですね。社長、何か?」

ホーライ「遺伝子組替え技術と、その製造プラントは将来的には、必ず必要になるので、今から検討を開始したほうがいいと思うな。 逆に単純な工程を委託して、固定資産と人件費を下げる方向を模索してください。」
2004/7/1
ハレ〜「さて、最後の議案。モチベーションアップについて。」

みっちーK「誰のモチベーション?」

ハレ〜「みんなの。」

かずさ2号「だって、ここ無給だよ」(すいません。その3 byホーライ)

さら「まぁね。でも、一度、こんな会社だけどさ、社員のモチベーションを上げる方法を考えてみない?」

BECK「そうっすよね、以前、ストックオプションは是か非か、という書き込みもゲストブックに有りましたよね。」

くりこ「どんな業種だろうが、企業の大小に関わらず、社員のモチベーションアップって大切なテーマよ。」

スナフキン「ストックオプション制度もあれば、成果主義を導入している会社もある。いまだに年功序列のままというところもある。」

ルパン三世「福利厚生に力を入れている会社もあるよね。」

やなか爺「有形無形の全てがモチベーションアップに繋がると思うんだな。給料を高くして欲しい人もいれば、給料は少なくてもいいから自由な時間が欲しいとかさ。」

プリンセス・オーロラ「そうそう。給料が高くても忙しくて、何も使えなくて困るという贅沢というか悲惨というか、そんなことも有るわね。」

ブライアン成田「ひとり一人がモチベーションを上げる理由が違うというのに、それを単純に一律、成果主義でお金に還元するというのも、雑な発想と言えば雑だよな。」

よっきゅん「働きやすい職場、物理的にも心理的にもね。そんな環境を優先する人もいる。」

やなか爺「働き甲斐を生き甲斐にしている人もいるから、そうなると、働き甲斐のある職場かどうかという考えもある。」

くも「みんなはどうして、仕事をしているの? 僕は自己実現がよりどころかな。だから、自分が生き生きと働けるなら、多少、給料が安くてもいいな。逆に自分を殺してまで、高い給料なんて貰いたくない。」

ひで「人それぞれだよね。まったくさ。」

ドンドン「まずはさ、最低限、朝起きたら、行きたくない会社ってのは止めたいね。」

秘密研究員「楽しい会社だよね。いろんな意味で楽しい会社。」

震電「うん、そうそう。それで、その上でいろんな選択肢が従業員に与えられているといいな。」

ルーシー「自分の夢を叶えてくれる会社がいいわ。」

・・・・・・果てしなく、続くのでした。
2004/7/4
今週は「マラリア原虫由来の「免疫抑制剤」(開発コード)「HORAI-SAS10804」のPhase-汽廛蹈肇魁璽襪鮗卞癸稗劭造埜‘い垢襦がテーマです。

みっちーK「皆様、「HORAI-SAS10804」の経緯については社史の「5月16日から5月27日」を参照ください。プロトコール検討委員会は「5月23日から5月27日」に開催し、そこでプロトコールは検討、承認されております。」

管理人さん(社内IRB委員長)「では、以上のご説明をもとに順番に検討していきたいと思います。まず、資料の『臨床試験を実施することの妥当性』を科学的見地、また倫理的見地で、検討をお願いします。」

社長秘書「もう一度確認させてもらいますが、マラリアになる可能性は無いですね?」

るみ子の酒「ええ。マラリアの原因となるものと全く違う低分子タンパクを化学合成で修飾したものですから、途中で完全にマラリアの原因物質は除去されています。これは治験薬概要書にもありますが、非臨床試験でも完全に否定できています。 あ!私は社内IRBのメンバーなので、今のはこの化合物の開発担当者としての発言として取ってください。」

フロリス「検査のための採血が多いと思うけれど、これってどうしても必要な回数なの? 私、注射嫌いなんだもの」

ドンドン「今回の治験はPK、つまり人間の体内での治験薬の血中濃度を測定することも大きな目的です。これでも、可能な限り減らして、最低限ギリギリです。」

みっちーK「合計では採血量が400mlまでいかないようにしたわ。それで選択基準にも体重50Kg以上という規定を設けたの。」

トラウママン「シュワッチ、シュワシュワ?」

社長秘書「えー通訳します。腫瘍マーカーの検査を測定しているが、発ガン性が有るのか? という質問です。」

ドンドン「これは発ガン性は有りません。 ただ、免疫抑制剤なので、ひょっとしたらボランティアの方に小さながん細胞が有ったら、それが大きくなる可能性が否定できません。非臨床試験ではそういう結果は出ていませんが、最初の人間への投与ですので、慎重を期するために設定しました。」

タマちゃん「キュルキュル?」

社長秘書「通訳します。もし、万が一、そのような事態になった場合の処置と、その時の治療費はどうなるのか?」

みっちーK「マーカーが上昇したら、今回治験を依頼する予定の施設と契約している大学病院で慎重に観察し、必要に応じた検査、MRIやレ線、エコーなどを実施します。もちろん、その時の検査費用、万が一の時の治療費は全額、当社の補償となります。」

管理人さん「以上、臨床試験を実施することの妥当性はよろしいですか? また疑問がありましたら、いつでもどうぞ。 では、次にプロトコールの妥当性について検討したいと思います。」
2004/7/5
フロリス「選択基準の中に『治験薬投与後、4週間は避妊できる男性』とあるけれど、どうやって確認するの?」

みっちーK「本人からの申し出でしかないですね。」

ドンドン「避妊する必要性を十分に説明文書にいれています。確実な避妊方法としてはコンドームを利用することも記載しています。また、このあたりは治験責任医師からボランティアの方に徹底してもらうようお願いする予定です。」

MT「除外基準に『過去に重大な感染症に既往がある男性』とあるけれど、重大な感染症というのが具体的じゃないと思うわ。それと過去と言っても、どれ位過去まで遡って聴くの?」

みっちーK「今回の薬剤は免疫抑制剤なので、この項目を設定しました。重大な感染症としては「肺炎」、「結核」等を想定しています。過去どれくらい遡るのかは、まだ具体的に考えていませんでした。今回の医学専門家のXXX先生は感染症の専門ですので、またよく相談して、ここは具体的な病名と既往歴を調べる期間を具体的にします。」

ぽちりん「除外基準の『過去半年以内に他の治験に参加していない男性』だけれど、これもやっぱり自己申告だけが頼り?」

みっちーK「はい、今のところそれしかありません。今回、治験を実施する施設には過去のデータが有りますが、他の施設で治験に参加した経験は、自己申告に頼るしかないですね。」

スナフキン「今後、このあたりは臨試協(臨床試験受託事業協会)あたりがデータベースを作っておくとかないのかな?」

ドンドン「どうかなぁ。プライバシーの問題になりますので、難しいのかもしれないですね。」

るみ子の酒「フォローアップの検査が終わるまで4週間ですよね? その間、激しい運動や暴飲暴食をしないこととなると思うけれど、それをこの除外基準にも入れてはどうですか?・・・例えば、1週間に4日以上二日酔いの経験がある人とか、ラグビー部等の運動部に所属している人とか。」

ドンドン「なるほど。確かに過去に治験薬の投与後、激しい運動をしてAST(GOT)やALT(GPT)が急激に上がったり、血尿、尿タンパクが出て、フォローするのが大変だったことがあります。検討に値しますので、治験責任医師と相談してみます。」

管理人さん「その他には? じゃ、次の項目に行きます。」
2004/7/6
トラウママン 「シュワ〜チュ?」

社長秘書「え〜、通訳します。今回は4週間の治験薬投与後の観察期がありますね。その間で次のステップへ進むかどうかの判断基準は5人中、ひとりでも結核か日和見感染、腫瘍マーカーの上昇が出たら、そこで中止とありますね。ところで、この判断中止は治験責任医師が決定するのですか?」

みっちーK「そうです。特別に安全性評価委員などの第三者ではなく、治験責任医師の判定です。」

タマちゃん「きゅっきゅきゅるる?」」

社長秘書「はい、通訳します。会社側との判断が違った場合はどうなりますか? 特に依頼者としては中止すべきと考えたのに、治験責任医師がまだ大丈夫だと判断したような場合。」

ドンドン「そのような場合は、医学専門家とも相談することにしています。その上でもし依頼者が中止すると判断した場合は、治験責任医師よりも、こちらの判断を優先させたいと思います。」

MT「では、そのこともプロトコルに記載しておいたほうが良いのでは?」

ドンドン「はい、そうします。治験責任医師にもこの点は十分に説明しておきます。」

フロリス「この投与後の観察は毎週1回、施設にボランティアの方がいらっしゃって、検査するんですか?」

みっちーK「はい、そうです。」

フロリス「それはボランティアの方に、負担となりませんか? 隔週とか4週目だけではダメなんでしょうか?」

ドンドン「はい、今回はヒトに投与する最初の試験ですので、安全性を確保するためにも最低1週間に1回の来院としました。安全性が確認できましたら、次相からは検査の回数を減らすことも可能です。」

社長秘書「投与日は施設に一泊して、次の朝10時に帰宅とありますが、これも安全性を確保するためですか?」

みっちーK「そうです。投与後24時間は医療環境下で観察するのがボランティアの皆さんに万が一の場合を考慮しています。」

管理人さん「他にありますか? では、次の項目です。」
2004/7/7
十条「この同意説明文書を一目見て思ったんだけど、全て文字で説明していますね。もう少し図表やイラストで説明してもらったほうが分かり易いと思いますよ。」

みっちーK「そうですね・・・特に来院から帰宅の流れがややこしいですね。分かりました。工夫してみます。」

るみ子の酒「さきほどもありましたが、治験薬投与後は暴飲暴食しないとか、激しい運動をしない、避妊する等は赤字にして四角で囲むとか、注意喚起をもっとやったほうがいいと思います。」

みっちーK「ありがとうございます。そうしましょう。」

スナフキン「この謝礼の支払い方法も分かりにくいなー。どこまで参加したらいくら支払うかを明確にしたほうがいいですよ。 今回は単回投与ということですが、次は連続投与なので、特に次回はそのほうがいいと思います。」

ドンドン「はい、了解。次回は表形式にして分かりやすくしたいと思います。」

JOYママ「説明文書の中にも重大な感染症云々が有るので、そこもプロトコールと同じ様に、具体的な病名を書いたほうが一般の人には分かり易いんじゃないかしら。」

みっちーK「そうですね、そうします。」

るみ子の酒「補償のことですが、ボランティアの方が働いていて、万が一副作用で入院した場合は休業補償を出すと書かれていますが、もし学生さんが参加して、副作用で入院した場合、この間に試験があったらどうなるんでしょう? 例えば、そのせいで留年した場合、一年間余計に授業料を払うことになりますが。。。」

ドンドン「う!・・・・・・なるほど、そこまで気がつきませんでした。う〜〜ん、除外基準に「治験薬投与後4週間以内に期末試験がある学生」とでも入れましょうか?」

るみ子の酒「そこまでやる必要はないと思いますが、その点も参加を希望するボランティアの方に確認するよう、治験責任医師に注意しておいてはどうでしょう?」

ドンドン「そうします。気がつかなかったな。。。」

管理人さん「はい、ではこれより承認するかどうかを決めたいと思います。」

2004/7/8
本日のテーマは『社内IRBの審議結果』 (社内IRBメンバーについてはここをクリック


管理人さん「では、今回の治験の関係者として見なされる「るみ子の酒さん」は決議に参加できない規定になっていますので、席をはずしてください。他のメンバーの皆さん、いかがですか?」

大黒「今回、いくつか指摘事項が有ったから、それを訂正したら承認という条件付き承認でよかろうて。」

MT「この治験はかなり慎重にやらないといけないと思います。特に安全性の面では肺炎や結核、腫瘍などの重大な副作用も予想されますので、有害事象はともかくとして、副作用については必ず社内IRBに書面で報告するという条件はどうでしょうか?」

ぽちりん「そうですね、特にdose upの時には気になります。会社側の意見として安全性部門、医学専門家のコメント付きで報告して欲しいと思います。」

キャサリン立川「その時には社内IRBを開催する必要は有りますか?」

ハレ〜「委員長の判断で構いません。ただし、書面は全てのIRB委員に配布し、一人でも開催要求が有った場合は、開催するというのではどうでしょう?」

管理人さん「そうしましょう。」

キャサリン立川「他に気になる点はありませんか?」

フロリス「倫理的な面では、ボランティアの方に4週間もの間、かなりの生活上の制限がかけられることが気になりましたが、これは仕方ないのでしょうね。」

カッコ亀井「そうですね、特に人間に初めて投与する場合は慎重にならざるを得ないですね。それを十分に説明し、その上で治験に参加されたということで、認めたいと思います。」

こさめ「採血する回数もできる限り減らしたということでは、倫理的側面からみてもいいと思うわ。」

管理人さん「では、今回は、さきほどの条件付き承認でよろしいでしょうか? 賛成の方は挙手願います。・・・全員一致で賛成です。」

キャサリン立川「では、この結果をみっちーKさんとドンドンさんに伝えておきます。」

管理人さん「はい、では皆様、長い時間の討議ありがとうございました。」

社長秘書「本当にね。5日間もかけて審議するIRBって他に無いと思うわ・・・・・・」(同感です。byホーライ)
2004/7/11
「HORAI−194」 でお世話になった先生に、今度は「HORAI-E±2004Z」の治験実施をお願いする。
*EDの治療薬。実地調査終了(2004/6/24)なお、現在、点鼻薬の新剤形を検討中。


ひで「玉虫源五郎先生ですか?」

玉虫源五郎先生「はいよ。」

ひで「ホーライ製薬のひでです。」

玉虫源五郎先生「おお、久しぶりだな。どうした?」

ひで「この度、弊社であらたなEDの治験を開始することになりまして。」

玉虫源五郎先生「お宅は確か、HORAI−194でEDをやってなかった? あっちはどうなったの?」

ひで「はい、その節はお世話になりました。HORAI−194は現在、当局で審議中です。年内には承認される見込みです。」

玉虫源五郎先生「そうか、それはよかった。で、また新しいのをやるの? もういいんじゃないの?」

ひで「ええ。確かにそうなんですが、今度の治験薬は実は高血圧のほうで開発していたのですが、EDと発毛促進に効果がありそうだということが、偶然、分かりまして。」

玉虫源五郎先生「あれ、そうなの? よく聞く話だけど。」

ひで「ええ、そうです。で、今回の治験薬の特徴はより効果の立ち上がりと持続性が長く、しかも副作用も少ないことが期待されています。」

玉虫源五郎先生「へえ〜。また都合よく、そんなのが出てきたもんだ」 (まったく。byホーライ)

ひで「そこで、先生にも今回の治験にご参加頂きたく、一度、ご説明にお伺いしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか?」

玉虫源五郎先生「そうだな。・・・明日の午後ならいいよ。」

ひで「分かりました。それでは、明日の午後3時頃に医局の方へお伺いするということでよろしいですか?」

玉虫源五郎先生「ああ、いいよ。楽しみに待っている。」

ひで「はい、では失礼します。」

・・・・・・・・

ひで「「HORAI-E±2004Z」の説明資料って、どこの保存して有るんだっけ?」

くも「共通フォルダの中ですよ。」

ひで「・・・有った。・・・う〜〜む、これだとちょっとインパクト薄いな。。。あの玉虫源五郎先生は特に作用機序にうるさいんだ。」

よっきゅん「そういう臨床医も多いよね。」

ひで「そうなんだ。もう少し、このあたりの説明を補足しておこう。」

よっきゅん「明日は、誰と行くの?」

ひで「ルパン三世さんと。」


本日のポイント→「説明する相手の興味に応じて、プレゼン資料を作ろう!」
2004/7/12
ひで「・・・・・・という訳で、この度、あらたにEDとして治験を開始することになりました。」

玉虫源五郎先生「なるほどね、面白い作用機序だね。血中濃度の立ち上がりも鋭いし、半減期も長い。」

ルパン三世「ありがとうございます。今回は特に注意して頂く副作用は頭痛と胃腸障害です。」

玉虫源五郎先生「なるほど。ここだけは既に降圧剤の治験で十分に分かっているわけだ。」

ひで「はい。あと、登録時に特にご注意頂くのは、糖尿病の患者さんでも投与可能な点です。」

玉虫源五郎先生「うんうん、前回のHORAI−194では、それがネックになっていたね。」

ルパン三世「ええ、そうなんです。しかし、今回は先ほどの作用機序のご説明でもお話しましたが、糖尿病の患者さんでも投与は問題有りません。ただし、重度な低血圧の患者さんは除外基準に入ってしまいますので、その点だけ、ご注意ください。」

玉虫源五郎先生「もともと、降圧剤で開発していた薬だからな。」

ひで「あと、併用禁止薬は「アルミニウムやマグネシウムを含む制酸剤」ですので、ご注意ください。」

玉虫源五郎先生「珍しいな。そうなの?」

ルパン三世「はい。どうやら金属類とキレートを作るらしいんです。その結果、血中濃度が半減しますので、当然、効果も半減します。」

玉虫源五郎先生「そのあたりは、薬剤部に話しておかないとな。」

ひで「はい、そのようにします。また、この度、このような「治験参加カード」を作りました。ここにも注意すべき副作用と併用禁止薬を書いてあります。」

玉虫源五郎先生「なるほど。他院にかかった場合には便利だね。」

ひで「そうだと思います。ですが、もし他院、他科に受診するような場合がございましたら、先生のほうからも、ひと言先方の先生にご注意をお願いします。もちろん、患者さんの同意の上ですが。」

玉虫源五郎先生「うん、いつもそうしているよ。」



本日のポイント→「除外基準と併用禁止薬は十分すぎるほど説明しよう! これでプロトコル逸脱の3分の1は予防できる。」
2004/7/13
ひで「これが、今回のCRFになります。」

玉虫源五郎先生「ああ、お宅のCRFのデザインは大体、前回の治験で分かっているよ。」

ルパン三世「はい、前回と全く同じデザインですし、評価の記載方法も同じです。」

ひで「CRFの回収はSDV後に行います。これも以前と同様です。」

玉虫源五郎先生「違うところはあるの?」

ルパン三世「避妊したかどうかをチェックするところが違います。」

玉虫源五郎先生「ん? そうなの? 毎回?」

ひで「はい。今まだ研究中ですが、薬剤の精液への排泄と胎児への影響が分かっていませんので、そこを十分にご注意して欲しいと、このたびのCRFより、チェックすることにしました。」

玉虫源五郎先生「でも、EDだよ。」

ルパン三世「だからこそなのです。」

玉虫源五郎先生「う〜む・・・・・・なるほどね。だからこそだな。」

ひで「はい。あとはビジットごとの三枚複写スタイルである点、回収後の訂正はDCFを使うということは変わりません。」


本日のポイント→「注意すべきポイントは明確に!」
2004/7/14
ひで「同意文書と説明文書の雛型は、こちらです。」

玉虫源五郎先生「ここでも、性交時にはコンドームを使えと書いてあるね。」

ルパン三世「はい。今回は男性の治験ですので、ピルや殺精子剤では意味がありませ。「必ずコンドームを利用すること」と記載することにしました。」

玉虫源五郎先生「その理由も書いてあるから、大丈夫だとは思うが、治験に参加する患者にはよく注意するよ。」

ひで「ありがとうございます。」

玉虫源五郎先生「それにしても、なんだか、以前のと比べると随分とカラフルな説明文書になったね。イラストも抱負になったし、注意事項は目を引くように赤枠で囲ってあるし。」

ルパン三世「はい、なるべく患者さんの負担を軽くしようと思いまして。」

玉虫源五郎先生「説明文書を理解するのも、確かに負担と言えば負担だよな。目にも負担かけるしな(笑)。」

ひで「ええ。肉体的な負担、精神的な負担、いろんな負担をどれだけ軽減できるかを、我が社は常に考えています。」

玉虫源五郎先生「うん。いいことだ。またデーモン部長でも連れて遊びに来てよ。」

ルパン三世「ありがとうございます。では、来週また参りますので、その時にでもデーモンと一緒に参ります。」

玉虫源五郎先生「じゃ、これ預かって、よく読んでおくよ。」

ひで「お願い致します。もしこのプロトコルで宜しければ、来週にでも合意書にサインをお願い致します。」

玉虫源五郎先生「あいよ。」


本日のポイント→「さりげなく、他社とは違う自社のスタンスをアピールしよう!」
2004/7/15

・・・1週間後。

デーモン山田「先生、こんちわ。」

玉虫源五郎先生「おお、デーモンさん、久しぶりだね。」

デーモン山田「また、先生にお世話になることになりまして。」

玉虫源五郎先生「そうだね。また似たようなことやるんだ。」

デーモン山田「ええ。でも前回とはまた違う作用機序ですので、より選択肢が患者さんに提供できると考えてやることにしました。」

玉虫源五郎先生「そんなにいくつもいらないが、まぁ、1種類では心もとないからな。」

デーモン山田「また、先生には20人位のご登録をお願いすることになると思いますが、よろしくお願い致します。」

玉虫源五郎先生「でさ、最近、CRCさんを増員したのよ。」

デーモン山田「ほほー、いいことですな。」

玉虫源五郎先生「だからさ、そちらの経費が若干増えることになるよ。」

デーモン山田「それは、治験の質を上げるのでしたら、一向に構いません。」

玉虫源五郎先生「費用は後払いだから、まぁ、お宅にはそんなに負担にはならないでしょ?」

デーモン山田「ええ。そりゃもう。 未だに治験費用が前払いで、それで登録がゼロという馬鹿げた施設もありますから、ありがたいです。」


玉虫源五郎先生「あとね、ちょっと気にかかることが有ったんだよ。」

デーモン山田「どこでしょうか?」

玉虫源五郎先生「作用機序から考えて、これって心臓に負担かけないの? 過去に不整脈とか副作用無い?」

デーモン山田「ああ、それでしたら、検討しました。確か治験薬概要書に記載があると思いますが・・・あぁ、ここです。この非臨床試験のデータと前回の治験の結果が載っておりますが、幸い、不整脈は1件も出ておりません。」

玉虫源五郎先生「へー。この作用機序なら出てもおかしくないんだけれど、どうしてなの?」

デーモン山田「これは、まだ論文化しておりませんが、この治験薬の代謝産物のH−003というのが、心臓への負担を軽減しているようです。」

玉虫源五郎先生「ほう。それもまたおもしろいんじゅないの?」

デーモン山田「ん? と申しますと?」

玉虫源五郎先生「いや、その代謝産物のH−003を合成して作って、抗不整脈の薬にするという手も有るよね。」

デーモン山田「・・・・・・なるほど、そうですね! ご示唆、ありがとうとございます。早速、研究所の方に伝えておきます。」


本日のポイント→「どこに何が転がっているか分からない!」(牛にひかれて善光寺)
2004/7/19
JOYママ「現在までの進行状況の説明をお願いね。」

るみ子の酒「はい。まずある海藻からとれた有名なモノの誘導体(新規構造物)が候補として上がっているのは、みなさんもご存知のとおりです。これはHORAI−105Z0と開発番号が先日、決まりました。」(HORAI−105Z0=ホーライ床ずれゼロ)

ちゃちゃ「この化合物のスタート物質は市販のイブプロフェンから、フリーデルクラフツ反応、プーメラン転移反応、遷移元素を触媒としたディールスアルダー反応という、わずか3ステップで合成できる。しかもキラル化合物でね。スタート物質からHORAI−105Z0までの収率は88%。」

十条「驚異的だな。」

ちゃちゃ「マウスなんかの実験から、『褥瘡』に対して塗布すると4週間位で肉芽形成と殺菌作用で、皮膚が、ほぼ元の状態に戻るんだ。」

秘密研究員「作用機序は?」

ちゃちゃ「今、言ったようにメインは肉芽形成反応受容体に反応してその活動促進。その上で、殺菌作用も持ち合わせている。」

ヨネヤマ「で、問題点は?」

るみ子の酒「安定性なの。4度保存ならなんとか半年以上は持つけれど、30度を越えると1週間も持たないのよ。」

メタルナイト「う〜〜ん、難しいな。対象が『褥瘡』だから自宅療法に使われる可能性大だ。となると、家庭の冷蔵庫に保存してもらうことになる。ちょっとやっかいかもね。」

秘密研究員「最低でも室温で4週間以上の・・・できたら3ヶ月の安定性を担保したいな。」

JOYママ「解決策はあるの?」


本日のポイント→基礎研究の段階から、常に臨床現場での使用状況を想定しよう!
2004/7/20
るみ子の酒「一つは安定剤を入れること。今、分かっているのは抗酸化剤にもなるビタミンEを入れると、なんとか室温でも3ヶ月安定なの。」

十条「その場合の問題点は?」

ちゃちゃ「定量が難しくなるところ。HORAI−105Z0の構造と物理的性質がビタミンEと似ているんだな。さらに塗布剤を検討しているので、基材(薬効を持つ薬以外の物質)からの抽出が難しい。」

秘密研究員「その他の解決策は?」

ちゃちゃ「さらなる誘導体を求める。」

ヨネヤマ「可能性は?」

ちゃちゃ「無いことも無い。」

ヨネヤマ「じゃ、現実的な解決策ととしては、まずはビタミンEを入れて安定性を保ち、あとはなんとか定量方法を確立する。その間にも、誘導体のほうは研究を続ける、ということかな?」

るみ子の酒「ええ。その通り。」

JOYママ「あのさ、塗布剤じゃなくて、スプレー剤にしたら? そしたら基材からの抽出の問題はクリアになるかも。」

ちゃちゃ「う〜〜〜ん。そうだな。あとは液体の中での安定性がどうなるかだな。」

メタルナイト「あと、ビタミンE以外の抗酸化剤やその他の安定剤の検討もやる意義はあると思う。」

るみ子の酒「ええ、それはもうやっているの。2、3候補が浮かびつつあるわ。」

ちゃちゃ「剤形も塗布剤、プラスタータイプ、スプレー剤、クリーム剤、軟膏タイプ・・・・・・いろいろ検討してみよう。」


本日のポイント→問題にぶち当たったら、前提条件も疑ってかかれ!

2004/7/21
ぽちりん「市場性はどうなの?」

ちゃちゃ「日本は、これからますます高齢化社会に向かうから、市場性は有る。」

デーさん「『褥瘡』そのものって増えている?」

るみ子の酒「ベッドの改良や介護方法の改善で、多少は良くなっているらしいけれど、やっぱり最後は治療剤に頼るの。」

ふじおねえ「・・・・・・ということはさ、介護者の方が使いやすい剤形であることも必要なんだね。」

るみ子の酒「ええ、そう。 『褥瘡』も狭い範囲でなる人や広範囲になる人もいるから、それらに対応できて、使いやすいとなると、さっきのアイディアのスプレータイプなんかはいいわね。」

ピクミン「あのさ、HORAI−105Z0は外用じゃないとダメ? 内服はどうよ?」

ちゃちゃ「直接、患部に接するほうがいいんだ。しかし、可能性を検討する価値は有る。」

るみ子の酒「実際に、例えばスプレータイプになったとしても、すぐに垂れ流れたら意味が無いのね。『褥瘡』にしばらくは留まってもらわないといけないわけ。」

翡翠「するとさ、そのスプレーもゼリー状みたいにするんだ。その上で、そこにガーゼをするんでしょ?」

るみ子の酒「そうなるわね。」

翡翠「ガーゼに直接、HORAI−105Z0を保持させる方法は無いかしら? ガーゼってセルロースかなんかだと思うけれど、そのセルロースにHORAI−105Z0をくっ付けるの。どう?」

ちゃちゃ「なるほど!! それはかなりいいかもよ。可能性はともかくとして、それができたら最高だな。」

るみ子の酒「そうね。その方法は考えていなかったわ。やってみましょう。」


本日のポイント→最善の答えは、常に今の答えの一個先に有る。
2004/7/22
フロリス「臨床開発の段階になったら、どんなことが問題になるの?」

るみ子の酒「どんな剤形になるにしろ、問題は介護者の方にきちんと使ってもらわないといけない。そうなると自宅療養されている患者さんよりは、介護施設に入院されている患者さんを対象に治験を組んだほうがいい・・・というところかしら。」

みっちーK「となると、治験をやれる施設が限定されるということね。」

かずさ2号「そういうこと。どうしても無理なら、外来でも構わないが、その場合は治験薬の使用状況をしっかりと把握しないといけないな。」

こさめ「あとは、評価方法ね。」

カッコ亀井「うん。形成外科か或いは皮膚科の範囲になるのかな? いずれにしても当社としては初めての領域になるので、今のうちから、そのあたりは調査を開始したほうがいい。」

さら「そうね。評価方法は剤形に関係無いからね。今から決めておいたほうがいいのは、どんどん決めてプロトコールの素案を考えておきましょう。」

MT「併用禁止薬とか、副作用なんかはこれからだと思うけれど、分かり次第、どんどん、情報を送ってね。」

大黒「CDPも作り始めよう。」

くりこ「『褥瘡』以外にも、例えば『ケロイド』とか大きな外傷にも効果が有るか検討すべきだわ。」

スナフキン「やることが山のように有るな〜〜。」

BECK「いつものことっすよ。」

ルパン三世「そうそう。いつものこと。この化合物が上手く行ったとしても、市場に出るのは・・・・・・5年先? もっとかな?」

社長秘書「そんなところね。ねー、これからみんなで花火見に行かない? 今夜、近くの川原で花火大会が有るのよ。」

秘密研究員「おおお!いいね。行こう!」

JOYママ「はい、じゃ、会議は終り。」

社長秘書「ビールの買出しは任せたわよ。」

みっちーK「じゃ、そっちは場所取りね。」

るみ子の酒「え〜〜!? 今、まだ3時だよ。まだ早いんじゃないの? それに日焼けするし。。。」

フロリス「ダメ! いいポイントはすぐに押えられるんだから。はい、日傘とミネラルウォーター。あ、『人生ゲーム』も有るから、暇つぶしにやっていたら?」

くりこ「手際がいい。。。で、なんで、ここに『人生ゲーム』が有るの? しかもデラックス版と猪木版の2つも。。。」


本日のポイント→何事も、先手、先手で考える!^^
2004/7/25
今週は「スランプからの脱出」がテーマです。

デーモン山田
「参ったね、どうも。」

ヘンリー川崎「どうしたんだですか、デーモン部長。珍しいじゃないですか?眉間にシワなんて寄せちゃって。てんで似合わないですよ。」

デーモン山田「なんかね、どうもスランプなんだ。」

キャサリン立川「へ〜〜〜、デーモン部長でもスランプに陥るんだ!! で、どうしたんですか?」

デーモン山田「仕事がイマイチ順調じゃない。それに加えて、僕の胃の調子も良くない。胃潰瘍だ。さらに血圧も高い。」

キャサリン立川「あらら、どうしたんです? 仕事ってなんかやってたんですか?」

デーモン山田「うん、一応ね。 施設の選定でさ、どうしても外したい施設が有るんだけれどさ、それが昔からのしがらみで、外せないんだな。」

みっちーK「ふ〜〜ん、なんか、よく聞く話ですね。」

デーモン山田「そうなんだよ。 あのさ、みんなスランプに陥った時に、どう対処しているの?」

かずさ2号「僕は、気分転換かな。好きな音楽を聴いたり、好きなモノを食べに行ったり・・・・・・とにかく、仕事のことを一日中考えないようにしていますね。仕事のことは会社内だけのこと、と思い切ります。」

さら「私は趣味に没頭するわ。その為に普段から、いろんな趣味を持っているといいわ。」

BECK「僕は、どちらかと言うと、スランプの原因を探り、それを解決する方向に持っていくようにしているけれど、今回の部長の例のように、自分の力ではどうしょうもないことが起きたら、忘れることですね。 あとは仕事だと割り切ってやるとかかな。。。」

デーモン山田「なるほどね。まずは気分転換をはかるのか。他にある?」
2004/7/26
■ 「今日は自信を取り戻す方法」 ■


やまちゃん「僕は昔、成功した時のことを思い出すね。どんな小さなことでもいいから、成功した時のこと思い出すよ。」

ゆみぴー「私はね、自分の持っている能力を考えるわ。能力がなんにも無い人なんていないわ。ただ、日本人は謙譲の美徳というか、謙遜するけれど、人並みの能力は誰だって持っているものよ。それを考えて、自信を取り戻すの。」

デーモン山田「僕にもあるかな?」

くりこ「あるじゃないですか! フットワークの軽さ、医師との人脈、誰も思いつきそうもないジョークを言うとか・・・・・・。」

デーモン山田「それって、才能か?」

スナフキン「才能でしょう! なんだっていいんですよ。 『自分が出来ること』は、全て才能ですよ。」

ルパン三世「そうそう。誰だって、なにかね、切り札を持っていると思うな。それを有効に使うといいと思う。」

デーモン山田「そうか・・・まずは、過去の成功体験を思い出す。次に、どんな小さなことでもいいから、自分の才能を認める。」

プリンセス・オーロラ「それですよ。あとは・・・『自分を卑下すること』つまり、自信を失うというものの逆に有るのは、『他人を過大評価している』こともあると思うわ。他人がみんな偉く見えて、それで、自信を失うってあると思うのよ。」

ブライアン成田「うん、あるね。そんな時には、冷静に判断することだ。他人の良さも認めるけれど、過大評価する必要も無いし、逆に、自分を過小評価する必要も無いわけだ。」

デーモン山田「うんうん、なんだか勇気というか自信が湧いてきたような気がするぞ。 おおお! そこにお湯まで沸いているじゃないか。ここでコーヒーでも飲まない?」

よっきゅん「あはは! そうそう、その楽天さも必要ですよ。それに余裕もね。」

くも「お茶でも、コーヒーでも飲んで、冷静になるのって、大切だよ。ドタバタ、ジタバタしても自信が湧いてくるものでもないからね。」

デーモン山田「そうそう、デーモンスペシャルブレンド犬出来たんだ。みんなやる?」

やまちゃん「そ、そ、それだけは・・・」
2004/7/27
■ 「もしも、失敗したら」 ■


デーモン山田「何かにチャレンジして、失敗した時、みんなはどうしてる?」

フロリス「そーね、失敗経験をフルに活用するわ。失敗した時というのは、もう失敗しているんだから、しょうがないわよね。だから、あとは、その経験を次に活用するだけよ。」

ひで「上司もさ、失敗をしからないことだよ。もし、失敗してしかったら、次にはもうその人はチャレンジしないよな。」

黒丸「そうだな。 『失敗が活かされていないときはしかる』ぐらいで丁度いいかな。」

しまうま「失敗をおそれず、積極果敢に攻めることを止めたら、オシマイだ。ひとはみんなさ、小さい仕事で失敗をしてから大きな仕事で成功するんだと思う。」

やなか爺「人生は成功と失敗の連続なんだわさ。失敗しただけで終わらず、失敗をバネにして大きく成功した人が成功者なのだと思うのだよ、結局さ。」

JOYママ「『また失敗するのではないか』という恐怖心を持たないように、サッサと忘れ去ってしまうことも大切だわね。」

メタルナイト「う〜〜ん、そう言えばさ、なかにはさ、失敗を認めたがらない人っていないか? でさ、失敗を認めないで、さらにつぎ込んで、大失敗しちゃうんだ。」

デーモン山田「競馬やパチンコと同じだ。」

ちゃちゃ「そうとも言う。」

るみ子の酒「たとえ手段のレベルで失敗の連続であっても、大きな戦略は必ず成功させるという執念が必要な時も有るわ。失敗グセでなく、成功の習慣をつけることが重要よね。それが『自信を取り戻す』時に必要だから・・・・・・。」

デーモン山田「うんうん、僕のコーヒーも、手段で失敗しているな。」

るみ子の酒「それは、ちょっと、違う気がする・・・・・・。」
2004/7/28
デーモン山田「でもってさ、スポーツの世界でもよく言うじゃない?『攻撃こそ最高の防御だ』ってさ。 だから、失敗を恐れずに果敢に攻める人生ってどうよ?」

メタルナイト「まずは、『先手にまわる』って、ことじゃないかな? なんかさ、見ていると後手後手に回っている会社とか、人間っているよね。」

ヨネヤマ「そう。後手後手に回ると、全てが悪循環を起こすんだよ。どこかで踏ん張って、先手に回るのってとっても重要だと痛感するな。」

十条「そのためにはさ、決めたことはすぐに行動するという、行動力が必要だね。走りながら考える位の勢いがね。」

ハレ〜「うん。だけど、リスクも当然、伴うから、『計算した上でのリスクを果敢にとる』ということも忘れないほうがいい。 ハイリスク・ノーリターンな人生は嫌だな。でも、ローリスク・ハイリターンなものってないからね。リスクは常に考えておいたほうがいい。 ね!? ホーライ社長!」 (はい、おっしゃる通りです。byホーライ)

ぽちりん「同様に、先手をとろうとするあまり、守りがおろそかにならないことよね。勇み足なんてもあるしさ。」

デーさん「あとさ、野球やバレーボールの試合の解説者がよく言うけれど、『勢いに乗る』っていうことも大切だよな。」

ふじおねえ「うん、あるわね。今は負けているけれど、勢いがこちらに来ていると、どこかで逆転できるって思うことが有るわ。」

デーモン山田「ヘタな知恵を働かすより、勢いに乗ることを重視するだ。そして、リズムをつかむ。。。俳句と同じだな。」

やなか爺「自分に厳しくすることも、忘れちゃいかんぞ。ごまかしを覚えたら進歩は止まるんじゃわいな。」

ピクミン「そうそう。よく居るよね、できない理由ばかりを並べる人が。そうではなく、できる条件を探すことが、僕たちの仕事なのにさ。」

デーモン山田「んだろ? だからさ、デーモンスペシャルコーヒー犬蓮▲屮薀献襪鬟戞璽垢法∵荷と紫蘇、さらにはドクダミという和風仕立てになっている。できる条件を考えた結果だ。」

翡翠「・・・・・・で、台風はどうなってる?」
2004/7/29

やなか爺「最終的には、どう生きるかになるんだわな。自分の人生だから自分で決めるしかないのだよ。結果が全てと割り切ると、人生はシンプルになるかもな。」

なつき「そのためには、どうしたらいいの? 組織の中で、どう自分の人生を生きるのがいいのかしら?」

カッコ亀井「まず、『ノー』と言えることじゃないかな。率直にノーと言う。今、他にやっていることがあるから、とかね。」

MT「結構、勇気がいるわ・・・」

こさめ「でも、全ての人を満足させても、自分が満足できていないなら、何が何やら、さっぱり分からない人生になるわ。」

ぷか「あのさ、『感謝する』も大切だと思うわ。健康とか、誰かの気遣いとか、ね。何に対して心地よさを感じ、何が機能しているかに目を向けることで、人生そのものと自分の姿勢が改善されると思うの。」

kaizer11「なるほどね。それは簡単で、しかも効果が大だね。」

オチケン「誰でも平等に持っているもの。1日24時間ということ。お金持ちの人も、そうでない人も。幸福な人も、不幸な人も、とにかく1日24時間という時間だけは平等に与えられているものですよね。その時間をどう使うか、何に使うか・・・・・・。」

社長秘書「うん。まずは『心配することを止める』というのは、どうかしら? 心配するっていうのはすごくエネルギーを使うわ。でも、自分の過去を振り返っても、心配したことの9割は起こってないと思うの。心配するくらいなら、その懸念を起こしている問題を解決することにするのよ。」

ルーシー「自分の人生は、自分の価値を反映しているかを考えるというのもあるわ。自分は自分の人生をどうしたいのか、それをたまには考えてみることよ。・・・・・・なんだか青くさいけれどさ。」

デーモン山田「やっぱり、究極は人生を楽しむだろうな。 それが、漢方コーヒーでもいいわけだ。」

震電「そう。それだ。さっすが!」

デーモン山田「さ、デーモンスペシャルコーヒー検一杯、いくかい?」

秘密研究員「で、台風は31日から1日にかけて西日本に上陸の恐れがあるようだ。海や山に行く人は気をつけよう。」

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