.

新入社員におすすめの本 新入社員に読ませたい本、これだけは新入社員に読んで欲しい本、新入社員にお薦めの本、新入社員への推薦図書100冊

 

医薬品ができるまで  / ホーライ製薬 /治験、臨床試験の情報サイト / 僕の治験活性化計画 / ハードボイルド・ワンダーランド日記

新入社員におすすめの本
新入社員に読ませたい推薦図書100冊(その4)

2007/03/26

新入社員に贈る言葉
非の打ち所がないほどうまくなるまで待つなら、人は何もしないだろう。

ジョン・H・ニューマン

今日の一言、今週の二言


参照ページ、ブログ 特設専門書店
夏を乗り切るための100冊

お薦めビジネス書

人生をより良く、より楽しくするための本

治験に役立つ本

科学入門書集
ビジネス専門書店

治験専門書店

TOEICに強くなる本特集

英語の達人になる!


★ 目次 ★
その1はこちら その2はこちら
その3はこちら その4はこちら その5はこちら


カテゴリー別全てのビジネスパーソンと新入社員へお奨め本はここをクリック


セブンアンドワイ


オンライン書店街



61.エクセレント・カンパニー

マッキンゼー出身の世界的コンサルタントであるトム・ピーターズらが「超優良」とはなにかを探求した、全ビジネスマン必読の書。(この頃のトム・ピーターズはいたって真面目だった。)

他の会社ではやっていないが、超優良企業でやっていることはなんなのか。
永遠に成長し続ける組織を創るための、「超優良企業8つの条件」を提示している。

広範なジャンルの世界超優良企業にはジャンルが違っても共通の超たらしめる要素が共通している。
時代の変化を通して日々変化するシステムを凌駕するその本質的な企業哲学とどのように行動するかという原理について、今尚、超優良企業として光を放っているHP(ヒューレットパッカード)やIBM、PG等々の分かりやすい事例を元にまとめてある。

少々厚いがビジネスマンで行き詰まる現状を打開して行こうととされる方には必読の書であり、普及の名作といえよう。


エクセレント・カンパニー (楽天)

エクセレント・カンパニー (アマゾン)

62.考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則


明快な文章を書くことは、明快な論理構成をすることにほかならない。

本書は、マッキンゼーをはじめとする世界の主要コンサルティングファームでライティングのコースを教えるバーバラ・ミントが、独自の文書作成術を披露した本である。
著者はまず、多くの人がわかりやすい文章を書けないのは、論理構造に問題があるからだ、と指摘する。
その上で自らが考案した「ピラミッド原則」と呼ばれる考え方を提示し、物事を上手に論理立てて述べるテクニックを伝授していく。

序文で人の注意を引きつけるにはどうすればいいか、相手を説得するのにどんなロジックを用いればいいか、問題点をどうやってまとめればいいか…。
文章について人々が抱くさまざまな疑問点について、それぞれ適切なフレームワークを用意している。

サンプルとして用いられている事例が複雑でわかりにくいのは気になるが、その分実務でも応用可能な論理的思考の訓練ができる。

仕事で報告書や企画書を作成する必要のある人は、本書の内容を実践することで、戦略に基づいた説得が可能になるだろう。
読むのに骨が折れるが、その分密度の濃い1冊だ。ワークブック(下記参照)を併用すれば、効果抜群です。


考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (楽天)

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 (アマゾン)



★伝説のロングセラー『考える技術・書く技術』の書き込み式ワークブック

(楽天)

考える技術・書く技術ワークブック(上)

考える技術・書く技術ワークブック(下)


(アマゾン)

考える技術・書く技術 ワークブック〈上〉

考える技術・書く技術 ワークブック〈下〉

63.成功おじさんの最優先ルール


著者は企業向けに仕事や販売などの秘訣を教えてきた講演家で、6歳にして実業界入りしたという特異な経歴の持ち主である。
人の上に立つ知恵や成功のためのルールなどがまとめられた本書には、そんな著者ならではの深みのあるメッセージが詰まっている。

多数のエピソードや寓話、偉人たちの格言などを交えながらの展開は多くの自己啓発書と変わらないが、そこから導かれる言葉は「成功するということはほんとうに生きることにほかならない」「仕事で成功を収める秘訣は、適切なトレーニングとか、才能とか、上司とのコネとかではなく、仕事を決めて、その仕事を生涯かけて自分のものにすることだ」といった独特の言い回しが多く、しばし考え込まされてしまう。

また、「与える」というルールで得られるのは「今の自分をしのぐ自分になるための、より大きな能力だ」など、7つの成功ルールの背景にある考え方も示唆に富んでいる。

こうしたメッセージにより、人生、仕事、やる気、老い、目標、計画、逆境など、成功を求める際に直面するさまざまなテーマへの指針が論じられている。
とくに終盤には、結婚生活や子育て、信仰の問題にぶつかり、苦闘しつつも、使命感をもって克服していく著者自身の姿がつづられている。
ここで、成功や決断に対する浅薄な考えは揺さぶられるはずだ。

本書の刊行は1968年で、以来、アメリカで長らく読み継がれてきたという。
メッセージに自分なりの解釈の余地が残されているのが、ロングセラーの要因でもあろう。
人生の大テーマに挑む際にひも解きたい1冊だ。

シンプルで1時間で読めて、一生の投資になる本だ。


「成功おじさん」の最優先ルール (アマゾン)

64.影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか


著者は、セールスマン、募金勧誘者、広告主など承諾誘導のプロの世界に潜入。
彼らのテクニックや方略から「承諾」についての人間心理のメカニズムを解明する。
情報の氾濫する現代生活で、だまされない賢い消費者になると共に、プロの手口から人を説得するやり方を学ぶ。

一見、漠然としていて捉え所のない書名に躊躇する向きもあるかもしれないが、 職種・業種を問わず学ぶことの多い名著と言えるだろう。
いま、どのようなビジネスにおいても「影響力」を抜きにして顧客・消費者に自社の製品やサービスをアピールすることはできない。
インターネット登場で、そのアプローチは大きく変わったが、本質的な所は何も変わっておらず、本書の指摘が大いに役に立つはず。

この本にあるように、偽り、捏造などで騙す人間を排除するためにも、多くの人に読んでほしい本だ。


影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか (楽天)

影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか(アマゾン)

65.人間関係がラクになる心理学 愛蔵版


人が抱える悩みは、人間関係に由来していることがとても多い。

「自分が相手にどう思われているのか、気になってしょうがない」「こちらの都合を考えてくれない人間に振り回されている」「人前で上手に話すことができない」「どうしても好きになれない人が身近にいる」
......多かれ少なかれ、誰もが抱きがちなこんな悩み。
どうすれば軽くすることができるのか。

本書では、人間関係を潤す原理から、いかにして人間関係の悩みを解消するか、また、好ましい関係を築くための方法は? などについて、50の項目で、具体的な事例を交えながら、わかりやすく解説している。

自分にムリなく、他人とうまくやっていくためのつきあい方のコツ、考え方のヒントを紹介。

考え方が変わると感情が変わり、感情が変わると、行動が変わる。
思考・感情・行動は相互に関連しあっている。

人間関係を潤す原理、好ましい人間関係を築く方法など、読むだけで気持ちが楽になる本。


人間関係がラクになる心理学愛蔵版 (楽天)

人間関係がラクになる心理学 愛蔵版 (アマゾン)

66.決定版 ハーバード流“NO”と言わせない交渉術


交渉学といえばハーバード、というのはすでに定説になっているが、著者のウィリアム・L・ユーリーはそのハーバード大学の交渉ネットワーク研究所長を務める人物である。
それだけに、本場アメリカでの研究に基づく交渉テクニックを学ぶことができる。

まず1章では、相手を知るために、一般的な行動パターンや交渉戦術について解説される。
ここでは、相手の攻撃パターンに応じて、どう対応すればよいか、決して犯してはならないことは何かについて知ることができる。
交渉相手のとる戦術は、ここで網羅されている内容にほぼ合致するはずだ。

2章では、1章で学んだルールを踏まえ、どうすれば相手を味方につけることができるのかについて学ぶ。
相手に「武装解除」させ、良い人間関係を維持しながら交渉するテクニックが紹介されており、「交渉とは固定パイを食い合うもの」と認識していた人にとっては目からうろこの内容となるだろう。

しかし、交渉はいつも双方の利益になるとは限らない。
そこで、最後の5章では、行き詰まった交渉をどうまとめるかについて述べられる。
ここで紹介されているテクニックのなかには、使い方を誤ると人間関係を損なう恐れのあるものも含まれているので、使う際には慎重にならなければいけないだろう。

本書で述べられている交渉術は、決して経験から出たあいまいなものではなく、過去の実験・研究の結果に基づいている。
ビジネスで交渉に携わる機会の多い人、これから交渉論を学ぶ人、ハーバード流交渉術に関心のある人におすすめしたい1冊。


ハーバード流“no”と言わせない交渉術〔新装版〕 (楽天)

決定版 ハーバード流“NO”と言わせない交渉術 (アマゾン)

66−2.新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか


感情を制するものが交渉を制する。
なぜロジカルな説得だけで、相手は「イエス」と言わないのか?

●5つの欲求に注目しよう

この本は交渉者が感情を扱うために必要な、強力なフレームワークを提供する。
認めようが認めまいが、感情は交渉に影響を及ぼしている。
次々起こり変化する感情に毎回反応し対処するよりも、5つの核心的な欲求(価値理解、つながり、自律性、ステータス、役割)に注意を向けることが大切だ。
多くの場合、この核心的な欲求こそが交渉中に発生する感情の源であるからである。

交渉者が持つ社会的な欲求を満たすことで、交渉相手と自分にポジティブな感情を呼び起こし、驚くほど交渉をうまくすすめることができるようになる。


新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか (楽天)

新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか (アマゾン)


67.プロ論。1〜3


この本では多くの、その道のプロの人たちが、自分の仕事や生き方に対する姿勢を紹介している。
1から3まで出ているので、是非、お気に入りの人が収載されている本を見つけて読んでみよう。
意外な側面がきっと分かるはずだ。

全然知らない人も読んでみると思わぬ収穫がある。

(楽天)

プロ論。
プロ論。(2)
プロ論。(3)


(アマゾン)

プロ論。
プロ論。2
プロ論。3
68.人生における成功者の定義と条件


成功者とはいったい誰なのか?
世界で活躍する安藤忠雄、利根川進、カルロス・ゴーン、猪口邦子、中田英寿の5人と村上龍が語り尽くす。
村上龍の問題意識は「13歳のハローワーク」を作る過程で生じたものである。
90年代になって日本社会の価値観やシステムが大きく変わる中、「普通」や「成功者」といった概念に空洞化が見られるようになり、出世や金儲けがストレートに「成功者」と結びつかなくなった。
では、今の時代の「成功者」とは何か。
村上龍は、「生活費と充実感を保証する仕事を持ち、かつ信頼できる小さな共同体を持っている人」と仮定した。
そのような立脚点から、安藤忠雄、利根川進、カルロス・ゴーン、猪口邦子、中田英寿の5人と対談し、それをまとめたのが本書である。
2003年に国連軍縮会議(ジュネーブ)で議長を務めた猪口邦子との対談が特に光っている。


人生における成功者の定義と条件(楽天)

人生における成功者の定義と条件 (アマゾン)

69.プロの勉強法


ソフトバンク・孫正義、花王・後藤卓也、松井証券・松井道夫、JR東海・葛西敬之、ファーストリテイリング・柳井正など、日本の経営者28人が登壇。
実践的学習法や、「わが一冊」を語る。

統一感に欠けるのは当然だが、多くの人の勉強方法を知ることは、その中から自分に近い人の勉強方法を学べるということでもある。


プロの勉強法(楽天)

プロの勉強法 (アマゾン)

70.仕事の哲学


仕事の成果が問われるいま、ビジネスマンはいかに能力を高め、自己実現をとげるか。
成果能力、果たすべき貢献、優先順位、意思決定、リーダーシップ、コミュニケーション、時間管理など、人並みの能力でプロになる知恵を精選。
ときどき、無性にこういう本を読みたくなるのは、まだまだ仕事に対する自分の哲学が無いからなんだろうな。


仕事の哲学 (楽天)

仕事の哲学 (アマゾン)

71.人を動かす 言葉の戦略


人を動かす言葉力や、困った部下・上司・顧客に上手に対処する「殺し文句」、話を上手に聞く力の育て方を紹介する。
交渉に勝つための「サバイバル交渉術」決定版も掲載。
これだけ「コミュニケーション」や「言葉」や「交渉」の本が多いということが、仕事の現場を良く反映していると思う。


人を動かす言葉の戦略 (楽天)

人を動かす 言葉の戦略 (アマゾン)

72.iモード事件


空前のヒット商品iモード誕生までの実話。

筆者は1997年にリクルートからスカウトされて、NTTドコモ・ゲートウェイビジネス部企画部長としてiモードのコンテンツ開発を担当してきた松永真理さん。
彼女は、その功績からドコモ社内の技術部門の社長賞である「R&D賞」を受賞し、日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2000にも選ばれている。
本書は,彼女でなければ書けなかった,iモードが生まれるまでの様々な出来事をまとめたものである。

物語は、1997年3月、「とらばーゆ」の編集長であった彼女に「とらばーゆ」の話が持ち込まれるところから始まり、2000年3月に赤いバラの花束を手にNTTドコモを退社するところで終わる。
登場人物はみんな個性的で,生き生きと描かれている。

頭の固いドコモ本社からチームを守るリーダーの榎、英語の単語を並べて議論をリードしていく経営コンサルタント軍団を率いる横浜、NECからやってきた「おじさん」の川端、演歌の好きな御曹司の笹川、彼女がベンチャー企業から引き抜いてきた夏野など、みんな魅力的に描かれている。

もちろん,最後は,iモードの大成功というハッピーエンドであることは分かっているのだが,読み始めれば途中で止められない。
次々と事件が起き,難問が持ち上がり,iモードサービスを担当するゲートウェイビジネス部やiモードプロジェクト自体の行方が心配になってしまう。
そして,おそらく読み終えた時,いつの間にか自分も彼女たちと一緒になってiモードを立ち上げたような錯覚におちいってしまう。

そんな本である。

こういう本を読んでしまうと、何か、自分でもやってやろう!と思う単純な僕。


iモード事件 (楽天)

iモード事件 (アマゾン)

73.イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき


顧客の意見に熱心に耳を傾け、新技術への投資を積極的に行い、常に高品質の製品やサービスを提供している業界トップの優良企業。
ところが、その優れた経営のために失敗を招き、トップの地位を失ってしまう。

ハーバード・ビジネス・スクールの教授である著者は、この逆説的なコンセプトを、学問的体系に基づいた緻密な論理構成によって実証している。
事例として取り上げるのは、ディスク・ドライブや掘削機といった業界のほかに、ホンダが進出した北米市場やインテルが支配したマイクロ・プロセッサ市場など。
それぞれの業界で起きた「破壊的イノベーション」を検証し、それに対処できない大手企業の宿命ともいえる法則を導き出している。

優れた経営とされてきたものが、「破壊的イノベーション」の前ではすべて無効になり、逆にマイナスの価値さえもちうるという指摘にはただ驚かされる。
その点で本書は究極のイノベーション論であり、イノベーション・マネジメントの新境地を切り開いたものとして画期的だ。

「ジレンマは、解決できる」として著者が示す処方箋は、「成功体験」をもつ企業のトップはもちろん、イノベーションにかかわるすべての企業人にも必読の内容である。
増補された「グループ討論の手引き」は研修のテキストにも活用できる。利用価値の高い1冊だ。


イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (楽天)

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (アマゾン)

74.ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる


社会と経済の行く末を鋭い視点で問い続けるドラッカーの著作。
変化する雇用構造、少子高齢化、情報技術(IT)の浸透、斬新な起業家精神の勃興などを軸に、今後出現する「異質なる社会」について解説する。

新たな社会では、トップマネジメントが変わるという。
組織には経済機関、人的機関、社会機関の3つの側面があり、米国の「株主主権モデル」は経済的側面を、日本の「会社主義モデル」は人的側面を重視しすぎていたと指摘。
また、ドイツに象徴された「社会市場経済モデル」も、社会を安定させられなかったと分析する。

新たな社会においては、それら3つの側面をバランスよく制御することで社会的な正統性を勝ち得た組織だけが生き残るという。
そうした意思決定を行うトップマネジメントこそが優れた企業の条件であり、他の経済活動はすべてアウトソーシング可能だとまで言い切る。(怖い指摘だ。)

雇用の変化では、知識労働者を「(知識を売買する)新種の資本家」と位置づけ、特徴を詳しく説く。


ネクスト・ソサエティ― 歴史が見たことのない未来がはじまる (楽天)

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる (アマゾン)

75.熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素


ハッキリ言って、この手の本が大好きです、はい。

本書では「働く喜び」のある企業が生き残るという仮説、実証のもと、では、どうしたら、社員に働く喜びを持ってもらえるか?を検討しています。

こういう本を読むことの意義は、自分でそういう状況をマクロながらにも作れるようになる、という点です。

著者たちは、仕事へのモチベーションが大きく公平感・達成感・連帯感の3要素によって説明可能であるとしたうえで、それぞれを高めるための具体的な施策と指針を提案します。

人はどうすれば気持ちよく働けるのか。どうすればモチベーションを高められるのか。仕事に「熱狂する」社員を生み出すために、どんな施策や組織的枠組みが必要なのか。硬直的な官僚主義にも、極端な成果主義にも走らず、「社員の可能性を最大限に引き出す」マネジメントと組織の在り方を提唱しています。

それらを会社がやってくれないなら、せめて自分の周囲5mだけでも、そういう状況にすればいいわけですね。
そういった目的のために、僕はこうした本を読みます。


熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素 (楽天)

熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素 (アマゾン)

75.ストロング・メディスン


発売当時よりも、今こそ、もっとこの本を読む価値が上がったと言えよう。
薬に対する倫理観、新薬開発の醍醐味。
治験という仕事をしている僕には、身が震え、そして身が引き締まるような本だ。
今後、どのような製薬業界の本が出ようが、これを越える本が出るとは思えない。

特に女性にお薦めしたい本である。

ストロング・メディスン (アマゾン)

76.二重らせん


著者のジェームス・D・ワトソンは、言わずと知れた「ワトソン・クリックの二重らせん」構造を発見したワトソン。
DNAの構造解明に成功するまでの過程をリアルに、そして赤裸々に語った感動のドキュメント。

科学者仲間の協力だけでなく確執や嫉妬もすさまじい。
彼らが、二重らせん構造をとらえるに至る過程でのポーリングとの先陣争いのつばぜり合いも熾烈である。
発見後まもなく書かれたということで、いわゆる回顧録とは異なって、当時の新鮮な熱気が伝わってくる。

アメリカからやってきた生意気なヒッピー「ワトソン」と偏屈な「クリック」が、いかに楽しそうに、また悩みながら研究をしていたかが生き生きと描かれている。
科学という普遍性や客観性を求められる仕事と、それに携わる人たちの個性や主観のぶつかりあいの対比が面白い。

また、DNAのらせん構造決定の大きな証拠になったX線解析の写真を持っていたのは ロザリンド・フランクリンという女性。
この女性から、どうやって写真を見せてもらうのか?
その入手方法は、果たしてフェアと言えるのか、どうか。
彼女が待つ悲劇とは?

本文中でクソミソに描かれているX線結晶解析の大御所「ブラック卿」に「紹介文」を書いてもらっているのが、おかしい。

翻訳は「あの」中村 桂子さん。
彼女の最初の翻訳だと思うな。。。

しかし、この発見当時の「生意気なヒッピー野郎、ワトソン」は若干25歳だったとは!

最近、またワトソンが書いた「DNA」と合わせて読むと、面白さは倍増です。


二重らせん (楽天)

二重らせん (アマゾン)



★DNA

DNA (楽天)

DNA (アマゾン)

77.コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編


本書は、マーケティング解説書の決定版『コトラーのマーケティング・マネジメントミレニアム版』(第10版)の簡易版である。
マーケティング・マネジメントの主要なコンセプトを簡潔に提示すべく編集されている。

いくつかあるコトラーの中では一番簡単。
よくまとまっていてお勧め。
ただ短時間で即効性のあるマーケティングの知識を得ようとするには不適。
長い時間をとられるコトを覚悟して挑むべき。


コトラーのマーケティング・マネジメント(基本編) (楽天)

コトラーのマーケティング・マネジメント 基本編 (アマゾン)

78.プロフェッショナルマネジャー


かつての巨大コングロマリット米ITTの社長兼CEO(最高経営責任者)として58四半期連続増益を遂げたハロルド・ジェニーン氏の経営論。1985年刊行のものを復刊した。
経営の教科書にしている柳井正ファーストリテイリング(ユニクロ)会長兼CEOが解説を加える。

ジェニーン氏は「本を読む時は、初めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする」と説く。

同氏はITTで、どんな状況でも収益を年に10~15%増やすことを目標とし、実現した。現実的な目的を定めることで、そのゴールに行き着くためにすべきことがはっきりする。
自分は何をやりたいのかをしっかり見定め、それをやり始めることが重要だと強調する。


プロフェッショナルマネジャー (楽天)

プロフェッショナルマネジャー (アマゾン)

79.「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命

企業の競争優位の源泉となるビジネスモデルについて,その革新の方向性や自ら改革していくための条件を解説。
企業間における競争優位の源泉とは何か。
優れた商品やサービス,ブランド・イメージの確立が重要であることは言うまでもない。
しかし決して見逃してはならないのが,事業の仕組み(ビジネスモデル)である。

著者は,優位性が持続するという点では,商品やサービスよりもビジネスモデルの方が上だという。

本書は,昭和の終わりからビジネスモデルを巡って繰り広げられてきた企業間の興亡をひもとき,その優劣を決めるポイントは何か,どんな方向性をもって革新されてきたのか,企業が自らのビジネスモデルを持続的に革新していくにはどうすればよいか,といったことを探っていく。

企業は新商品や新サービスの開発をめぐって熾烈な競争を繰り広げる。
しかし現在、情報技術の発達を背景に、新しい、より重要な競争が始まっている。
それは、部品や原材料の調達・生産・販売と流通・アフターサービスなどの「事業の仕組み」すなわち「事業システム」の競争である。
新たに台頭したシステムに共通するのは「スピード」「組み合わせ」「集中特化」の論理であると著者はいう。

本書では多くの実例をもとに「競争優位」に立ち続けるための企業戦略を論ずる。
本体は薄いが中身は濃い本だ。


〈競争優位〉のシステム―事業戦略の静かな革命 (楽天)

「競争優位」のシステム―事業戦略の静かな革命 (アマゾン)

80.問題解決手法の知識


1984年初版のロングセラーを全面改定。ビジネス環境の変化に合わせ、よりスピーディーかつ効果的な問題発見・解決技法を紹介します。解決のためのアイデアを具体策にまとめる「収束技法」についても、とくに詳しく解説しました。参加者のアイデアを引き出すための書式事例など、イラストや図表を豊富に交えて実践プロセスをわかりやすく説明します。

この本で「問題解決手法」を学んだら、速攻で使ってみよう!

本書は入門編だが、多分、読んで終り、の人が多いだろう。
この手のノウハウ本は、実践してのみ、価値が上がる。
また、実践してこそ、自分なりの「問題解決手法」が見つかる。

読んだだけの人は、買値以上のものにはならないが、本当に実践して、身につければ、とんでもなく、安い本である。
 
僕はもちろん、少しは実践しています。(買値以上の効果が出ていると思う。)


問題解決手法の知識2版 (楽天)

問題解決手法の知識 (アマゾン)

80−2.実戦!問題解決法


変化の激しい時代を乗り切るためのスキルとして、論理思考(ロジカル・シンキング)や問題解決法といったものが注目されている。
本書は、日本を代表する経営コンサルタントである著者(大前健一)が、長年にわたる新人コンサルタント育成で蓄積した問題解決の技法をまとめたものである。
本書は、より実践に役立てられるよう、いくつかの特徴を持っている。
まず、分析や思考の方法にとどまらず、効果的な情報収集法や、収集したデータをプレゼンテーションに使うためのチャートに加工するコツなど、実際のビジネスの流れに即した手法が盛り込まれている。
また、問題解決力を身につけるにはトレーニングが不可欠という考えから、巻末の演習問題にもかなりのページを割り当てている。
さらに、テキストと連動したCD‐ROMが付属しており、パソコンを使ってテキストの内容に即した講義を視聴することができる。


実戦!問題解決法 (楽天)

実戦!問題解決法 (アマゾン)

80−3.問題解決プロフェッショナル「思考と技術」


問題解決のための2つの思考<ゼロベース思考><仮説思考>と2つの技術<MECE><ロジックツリー>を詳しく紹介。
問題解決の理論をチャートと事例を駆使してわかりやすく説明。
あなたの市場価値を高めるための実践的教科書!本書は、問題解決のための2つの思考と2つの技術、そして1つのプロセスが紹介し、ビジネスの現場で使えるよう、問題解決のプロセスを体系化したものである。


問題解決プロフェッショナル「思考と技術」 (楽天)

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」 (アマゾン)

80−4.問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」



『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』の著者による続編。
今回は「問題解決」の前段階となる「問題発見」にスポットを当て、そのTIPSと技術を、わかりやすい実例を交えながら解説している。
著者によると、我々がうまく問題解決できないのは、多くの場合、問題そのものを正しく認識できていないことに原因がある。
本書の前半部分では、その問題認識を困難にする原因をいくつか挙げ、正しく問題認識するための心構えを提供している。
たとえば第1部では、「『現状』に対する過度の驕りが、『現状』を直視する目を曇らせる」、「『あるべき姿』へのこだわりから、逆に『現状』が見えなくなる」、「このままの『現状』が続くと将来の『現状』がどうなるかを、客観視しようとしない」といった阻害要因を説明し、人々がなぜ問題を直視しようとしないのか、その理由を探っている。
そして、第2部では問題発見のための構想力を身につける、という目的のもと、「問題発見の4P」(Purpose、Position、Perspective、Period)を解説している。この4Pは、正しい問題発見のための重要なツールであり、4Pに沿って「そもそも何のために」、「いったいだれにとっての問題なのか」、「どの空間軸で問題をとらえるのか」、「どの時点での問題とするのか」と問いかけていけば、正しい問題認識に近づくことができる。

最後の第3部、「問題発見分析編」では、マッキンゼーでも使われているというMECEの手法や、トレンド分析、+/-差異分析、集中・分散分析、付加価値分析、CS/CE分析など、問題発見と解決のための分析手法が示される。問題解決の糸口となる問題発見の技術をわかりやすく、かつ具体的に示した良質なテキストである。


問題発見プロフェッショナル「構想力と分析力」 (楽天)

問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」 (アマゾン)

悪魔の辞典(ビジネス版)

アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』のようなテイストで、ビジネス用語を再定義したユーモラスな1冊。
大企業病をテーマにした内容を中心に、批判精神あふれるユニークな内容が展開されている。
【上司】
1.自分の提案を、横取りするか邪魔をする人
2.酒のつまみとして、一番多くオーダーされるもの

【人事考課】
1.先に順序をつけてから、各人に評点を書き込む作業
2.好き嫌いや印象を定量化する作業

【源泉徴収】
サラリーマンに納税額を意識させないために発案された国の政策

【MBA派遣】
1.他者のために、教育投資をする社会貢献
2.転職していく社員に企業がつける“のし”
3.理屈っぽい社員を2年間預かってくれる大人の託児所


言い得て妙、といったものもあるが、中には単なるオヤジギャグのようなものもある。
ただ、著者も言っているように、「本書の用語説明のほうが、教科書の定義よりも正しい」部分もあり、そこが笑いを誘う。


ビジネス版悪魔の辞典 (楽天)

ビジネス版 悪魔の辞典 (アマゾン)



★ 目次 ★
その1はこちら その2はこちら
その3はこちら その4はこちら その5はこちら


カテゴリー別全てのビジネスパーソンと新入社員へお奨め本はここをクリック


参照ページ、ブログ 特設専門書店
夏を乗り切るための100冊

お薦めビジネス書

人生をより良く、より楽しくするための本

治験に役立つ本

科学入門書集
ビジネス専門書店

治験専門書店

TOEICに強くなる本特集

英語の達人になる!


オンライン書店街
プロジェクトX 医療最前線の改革者たち(DVD BOX) TSUTAYA online オンライン書店 boople.com(ブープル)
セブンアンドワイ ブックサービス ユーブック






上に戻る



医薬品ができるまで  / ホーライ製薬 /治験、臨床試験の情報サイト / 僕の治験活性化計画 / ハードボイルド・ワンダーランド日記

inserted by FC2 system