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2006年の夏に贈る
医薬品開発者にお奨めの100冊(その1)

治験関係の本からビジネス書、サブカルチャー、文芸書、そしてコミックまで。

(バイアスが入るといけないので、ランダマイゼーションしています。・・・・・つまり、思いつき、っていうわけです。)
2006/07/16

ストロング・メディスン

医薬品業界で働くなら、一度は読んでおくことをお奨めします。
製薬会社の女性MRの立身出世の話、だけじゃない。開発の裏話的なエピソードも面白い。
また、後半は身につまされるストーリーとなる。
患者のための「薬と治験」入門

全く製薬業界とは無関係の人が新GCP施行前後に自らが体験した「治験入門」。
こういう視点を僕たちは失ってはいけないのだろう。
僕は時々、読み返します。
CRC(治験コーディネーター)という仕事

日本で産声を上げたばかりのCRCという仕事に就いた著者の肉声がいい。

日本の治験の貴重な歴史書になることだろう。
治験総括報告書のあり方

ICHの「治験総括報告書の作成ガイドライン」に準じて総括報告書を作成するにはどうしたらいいか、みんな困っていた時期があった。
そんな時に、これは唯一の救い手、という本だった。(今もそうだが。)
あなたが担当している治験は最終的に、このような総括報告書にまとめられる。
そのことを知っているか、知らないかでは、モニタリングやCRFのSDVにも天地の差があることだろう。
もっと早く、もっと楽しく、仕事の成果をあげる法

すっげーおもしろいぞ!!!
僕の思考にピタッときた。
この手の本は、誰にも紹介せずに、自分だけ読んで、仕事の成果を出すのが正解です、はい。
セレブ100の言葉

僕たちはたった一言の言葉で魂までズタズタに切り裂かれることがあるが、逆にたった一言で命を救われることもある。
沈黙の艦隊 (16)

独立宣言をした原子力潜水艦と世界の物語。
人間と国家。戦争とは? という社会問題が一本の軸に繰り広げられる。
主人公の海江田四郎に僕は憧れている。
海江田四郎の少年時代の物語「瑠璃の波風―沈黙の艦隊~海江田四郎青春譜 (1)」も絶品だ!
「火の鳥」全巻特別セット(ケース入り)

生命とは?宇宙とは?生きているとは? そんな大テーマを追い続ける巨匠手塚治虫の物語。
下手な哲学書や人生訓の本よりも深く考えさせられる。

もちろん手塚氏の作品には数多くの名作がある。

その中でも医学に関連したものとしては「ブラックジャック」が有名だが、自分の曽祖父をモデルにした次の本も考えさせられ、面白い。

陽だまりの樹 (6)
ヒカルの碁 (23)

一人の少年とライバルたちが囲碁を通して成長していく物語。
人間が成長するさまって、どうして見ているだけで、こちらまで感動してしまうのだろう。
10 自分の感受性くらい

薬剤師(共立薬科大出身)でもある茨木のり子さんの詩集。
僕は自分が「だれてきた」と思うと、必ず、この詩集を読む。

頭を一発、ガツンとやられた気分になる。気高い詩集だ。

他にも茨木のり子さんの作品で素晴らしいのは以下のものです。

おんなのことば

詩のこころを読む
11 ホーキング、宇宙のすべてを語る

難病のALSのため車椅子での生活を余儀なくされ、また、声も出ないためPCの合成音に頼るイギリスの天才宇宙物理学者(かつユーモアの第一人者)ホーキング博士の本。
最新の宇宙物理学を数学を使わずにイメージさせてくれる。
現代の物理学ってすごいんだ!とあらためて驚嘆した。
12 アカギ―闇に降り立った天才 (第18巻)

どう見ても、絵は下手。 どう読んでも、言葉は大袈裟。 ストーリーはマージャンだ。
でも、結構、この漫画で僕はいろんなことを学んだ。

福本 伸行に関連する本としては「天」というのが有る。
この「天」でも「赤木」(上記で紹介しているアカギのおよそ30年後のアカギという設定)は、人生を語る。
特に最後の16〜18巻は圧巻です。

赤木の言葉で述べられる福本 伸行の人生観は単刀直入で、その言葉は、僕の胸のど真ん中より2mmほどの所に突き刺さった。
福本 伸行の本には、その他にも「カイジ」という限定ジャンケンというツワモノも有る。

ただの漫画と考えるかどうかは読者しだいだ。

天―天和通りの快男児 (11)
カイジ―賭博黙示録 (4)
13 博士の愛した数式

純粋な心を持った数学博士と家政婦、そして家政婦の子どもの3人の切なく、心温まる物語。
記憶が短時間しかもたない博士は数学と子どもだけを愛していた。

静かに流れる時間をゆっくりと味わいたい。
14 放浪の天才数学者エルデシュ

上の「博士の愛した数式」の主人公のモデルになったと思われる宇宙一の奇人で実在の数学者の記録。
こんなとんでもない人がいたなんて驚きだ。

何故、これほどまでに数学に打ち込めるのだろう?
そうだ、「打ち込む」というのは、このエルデシュの研究のようなやり方を言うんだね。
15 天才の栄光と挫折―数学者列伝

自身が数学者でもある著者が歴史に残る数学者の生まれた背景や研究の成果、数学上の意義を解説。
どんな天才でもそれなりの挫折があるんだね。いや、天才だからこそ凡人の僕なんかとは違う、深遠な挫折を味わうんだろう。
16 ノーベル賞の100年―自然科学三賞でたどる科学史

物理学、医学生理学、化学のノーベル賞を受賞した科学者のエピソードを集めた本。
20世紀は科学的に、どんな時代だったのかも分かる。
それにしてもひとつのノーベル賞に裏には、なんて多くの先人たちの悲喜劇が隠れていることだろう。
17 インターネット的

さすがは糸井重里です。「インターネット」と「インターネット的」を区分して、その時代的な役割を、目から鱗的な論法で解説してくれています。
確かにリアルの世の中は、本書で糸井重里が指摘しているように、どんどん「インターネット的」にパラダイムシフトしつつある。

ブログもホームページも持っていない人にとっても、十分、刺激的な本となっています。
18 ビッグ・クエスチョンズ―神はいるのか、いないのか 科学が解き明かす12の大疑問

古代では哲学の問題として扱われたことが今では哲学として扱われず、最先端の科学として扱われている。

時間とは?宇宙とは?存在するとは?などなどの知的興奮の坩堝に陥ること間違い無しの問題(とある程度の答えの方向)を提示しています。
それにしても現代の科学って、凄いんだ!!
それらを知らないで普段、何気なく暮らしている人類もこれまた凄いっていうか、なんていうか・・・・・。
19 愚か者死すべし

新宿の私立探偵である沢崎を主人公にしたハードボイルドの傑作シリーズだ。
僕はこの沢崎を「プロフェッショナル」としての目標に置いているけれど、今の僕では全然、話にならないよね。
20 プロ論。
プロ論。2

カルロス・ゴーン、石橋貴明、糸井重里、和田アキ子、日比野克彦、いとうせいこう、リリー・フランキー、石田衣良・・・・・など等、現代を代表する各界の人たちの頭の中を覗けるぞ。
結局、自分の人生は自分で切り開くしかないんだけれど、時々、僕は不安になる。
そんな時に、この本を読んで、僕の水平線を確かめている。

次の本も同様に面白い。

<決定版> プロの仕事術


最初の20冊 2番目の20冊 3番目の20冊 4番目の20冊 最後の20冊





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