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バジルさんの治験体験記(6)


電話は先生にかわり「C社のトリプタン系の薬を飲みなさい」と言われた。
すでに起き上がれない状態になっていた。
体温調節ができなくなると動けなくなるものなのだなあ。
本能的に今これを飲まなかったらダメだと思った。
救済薬を飲んで2時間後の午後9時にトリプタン系の薬を飲んだ。 
こんなにひどいのは初めてだ。

Cを飲んで30分くらいすると 少しましになったような気もしたが45分後洗面所まで行くこともできず ベッドの隣りにあったゴミ箱にもどしてしまった。
もう水と胃液しかでない。ゴミ箱を抱えてる姿はまるで酔っ払いだ。

あー最悪だ。
治験薬と鎮痛剤とトリプタンと4時間でこれだけ飲んでるから いくらもどしたといえども もう頭痛薬は怖くて飲めない。
飲んで45分は経ってるから効いてくるはずだけど 胃にあったのがなくなっちゃってもう効かないのかなあ・・・とかあれこれ 考えているうちに 頭が軽くなってきた。
頭痛が解消されてきた。
足先に体温がもどってきた。からだが温かくなってきた。ふらふら感は残るが・・・
B社の治験をしていて C社の薬が効いたのだ。たったひと粒なのに。


治験は失敗。
痛みを伴う治験のプラセボは地獄だ。
「この治験がどうしてプラセボだったといえる?」と聞かれそうだが・・ この薬は初めて飲んだトリプタンの進化系なのだそうだ。
今まで飲んで効いていたものが全然効かなくなるというのは考えられない。飲めば いくら量が少なくてもなんらかは効くことを知っている。

 次の日の朝。全体重の5%がなくなっていたが 頭痛は去っていた。




<つづく>

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